洞泉寺遊廓
※1930年(昭和5年)発行の「全国遊郭案内」より
郡山町洞泉寺遊廓
郡山町洞泉寺遊廓は奈良聯生駒郡郡山町字洞泉寺に在つて、關西機郡山驛で下車する。洞泉寺遊廓は、東岡遊廓よりは、建築に於ても、設備に於ても、其他あらゆる點に於て一歩を譲って居る。
貸し座敷は目下十七軒あつて、娼妓は百五十人居る。奈良、京都、大阪地方の女が多い。店は寫眞店で、娼妓は全部送り込み制である。遊興は時間制、又は仕切花制で、廻しは取らない。費用は一時間遊びが二圓位で、仕切は、午前八時から正午迄は五圓、正午から日没迄は七圓、日没から一泊して翌朝七時迄が十二圓である。臺の物は附かない。附近には柳澤氏の城址がある。「菜の花の中に城あり郡山」と云ふ其角の句がある様に、附近一帯が菜畑である。郡山は日本一の金魚の産地である。
洞泉寺遊廓の地図
洞泉寺遊廓関連ブログ
洞泉寺遊郭 -奈良県-
洞泉寺遊郭跡に行ってきました①【奈良県大和郡山市】
消滅危機遊廓、大和郡山市の洞泉寺と東岡
洞泉寺遊廓〈又春廓〉(奈良県大和郡山市)-金魚の里に残る遊里の抜け殻