中舞鶴町遊廓（丸山新地・加津良遊郭）
※1930年（昭和5年）発行の「全国遊郭案内」より
中舞鶴町遊廓
中舞鶴町遊廓は京都府加佐郡中舞鶴町長濱字加津良に在って、舞鶴線中舞鶴驛で下車すれば北へ約十五丁の個處である。
此の町も新舞鶴と略同樣な運命を持つ處で軍港の力で發展して來た町である。鎮守府の無かつた以前には勿論一寒付で、遊廓等のあらふ筈は無かつた。従つて此處の遊廓も軍港が咲かせた花だと云っても差支へ無い。
現在貸座敷は二十軒あつて娼妓は二十三人居るが、多くは近縣の女である。店は陰店を張つて居て、娼妓は全部置屋から揚屋への送り込み制である。遊興は通し花制で客の廻しは取らない。費用は一時間遊びが一圓で、一泊には六七圓程度である。
揚屋には、京屋、成田樓、蔦家、清家、一之家、丸吉、正的樓、常盤樓、東家、吉野樓、龜之家、大正樓、お多福、榮樓、新吉野、君之家、入船樓、寛容樓、大よし、信京樓等がある。
中舞鶴町遊廓（丸山新地・加津良遊郭）の地図
京都府舞鶴市長浜加津良
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よく知られているように遊郭というのは市街地から離れた場所に出来がちだが、舞鶴の加津良遊郭ほど僻地の遊郭もそうそうないと思う。東舞鶴駅から５キロ、歩いて１時間以上かかる。こんなところに20軒近い妓楼が並んでいたというのだから驚き pic.twitter.com/ctbzvE1gao
— 春は馬車に乗って (@jounalduvoleur) March 26, 2022
山上の稲荷神社、いろは楼など当時の妓楼の屋号が並ぶ台座があった pic.twitter.com/DWb2mHV6qE
— 春は馬車に乗って (@jounalduvoleur) March 26, 2022
軍港の関係で舞鶴に３か所遊郭があり、中舞鶴には加津良（かつら）遊郭がありました。近所の方に入口の比較的広い新地の場所を教えてもらいこれが画像の場所かと、正面の三味線姿と両側の手古舞姿も芸妓でしょう。
昭和十四年 舞鶴鎮守府復活を祝う芸者たち・・・あとパンダの化粧した男一人。 pic.twitter.com/pLeVLnSqve— 花街ぞめき、正脇良平 Ryohei Masawaki (@gionbubu) May 4, 2020
