軽米町遊廓（蓮台野遊郭）
※1930年（昭和5年）発行の「全国遊郭案内」より
軽米町遊廓
軽米町遊廓は岩手縣九戸郡軽米町宇連臺野に在つて、東北本線金田一駅から南へ約四里、輕米行きの乘合自動車を利用すれば片道賃一圓二十錢である。
此の遊廓には現在貸座敷が三軒あつて、娼妓は六人居るが、全部青森縣の女だ。店は陰店を張って居て、娼妓は全部居稼ぎ制である。送り込みはやらない。遊興は通し花は取らない。本部屋は無い。經費は御定り一泊が三圓であるが臺の物は附かない。藝妓も呼べない。妓樓は紫明樓、招月樓、藤花樓の三樓だ。附近には八幡宮、駒木ヤイホイ岩、山田の千本松等があり、麦せんべいが名物だ。
軽米町遊廓（蓮台野遊郭）の地図
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遊郭建築不毛の東北だが、南部藩地域まで北上するとバケモノじみた妓楼が再び現れ始める。軽米の妓楼は、初めて見たとき寺社仏閣かと思ったが、これは紛れもなく妓楼なのである。巨大さゆえの圧倒的な存在感は同時にリアリティを失い、空想じみている。 pic.twitter.com/U9X1JyzoCx— 春は馬車に乗って (@jounalduvoleur) March 22, 2018
