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都の城市宮丸遊廓(平田遊郭)
※1930年(昭和5年)発行の「全国遊郭案内」より
都の城市宮丸遊廓
都の城市宮丸遊廓は宮崎県都の城市宮丸町字平田に在って、日豊線都の城駅で下車すると南へ約三十丁の個処である。現在では未だ市電は無いから、円タクを利用する方がよい。都の城は宮崎県第一の都会で、元島津氏の支封地で製糸業の盛んな処だ。此処の遊廓は明治四十二年七月に許可されたもので、現在貸座敷は七軒あって、娼妓は九十人居り。宮崎の女が最も多く、次は広島県の女である。店は陰店を張って居て、娼妓は全部居稼ぎ制で送り込みはやらない。遊興は時間制だがら廻しは取らない。費用は台附きで御定りが四円である。廻し無しで斯んなに安価な処も一寸珍らしい。貸座敷には東雲楼、美川楼、明月楼、浦島屋、東京楼、依姫楼、明月楼支店等がある。
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宮崎県都城市宮丸町
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