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花園遊廓
※1930年(昭和5年)発行の「全国遊郭案内」より
佐世保花園遊廓
佐世保花園遊廓は長崎縣佐世保市花園町にあつて長崎線早岐驛で佐世保線に乘換へ、佐世保驛で下車すれば、驛から東北へ約十町位の所にある。市営乗合自動車の便があって、花園停留場で下車する。
此處は軍港地として鎮守府を設置せられると同時に廓の入用を感じ、明治四十三年二月に遊廓地の免許となつたものである。
現在貸座敷は總計四拾七軒あつて、娼妓は参百四拾人位居るが、全部居稼ぎ制である。店は陰店側で、自由に娼妓と接見して交渉が出来る様になつて居る。時間制もあるが午後六時から翌朝八時迄と八時から午後六時迄の仕切遊び制もある。一仕切三圓八十錢、遊興税三十錢であつて一時間遊びが一圓である。廻し部屋と本部屋の區別なく、各娼妓は部屋を持つて居て一夜家庭的の情味がある。中には二枚鑑札の者も居るので藝妓の必要がない。
遊樓は、丸新樓、新松棲、山月樓、幸昇樓、一軒屋、三盛樓、大阪樓、丸加樓、若月樓、國明支店、國明本店、寶玉樓、新高砂、三國樓、峰龍、新開樓、吾妻樓、鶴鳴樓、一福樓、大明樓、國華樓、一楽、第二芳華樓、櫻屋、鶴の屋、第三吉津樓、昇進樓、第一鶴鳴樓、丸一樓、此花樓、尾ノ道樓、音羽屋、春雨樓、芙蓉樓、高砂樓、山海樓、大黒樓、吉津樓、開明樓、松月樓、梅屋松島樓、花園樓、高砂樓支店、萬屋、第一吉津樓。
関連
佐世保志 上巻より
花園町地名の由来
本町ハ遊廓地ナルノ故ヲ以テ単ニ派手ナル名称を付セシニ過キス
花園遊廓の地図
長崎県佐世保市花園町
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花園遊廓関連ツイート
昭和の流行歌?佐世保メロディー、名切(花園遊郭)に向いても空の財布ぢゃ…カフェーを覗いてキスの捨て売り…小佐世保(勝富遊郭)朝帰り、とな。
野口雨情作詞なのにあまり知られていないのもこういう内容だからなんですかね。
発売は1931年、満州事変の年。 pic.twitter.com/xNGuMjPWUr— Death worker (@death_worker) July 7, 2019
戦後の佐世保市山縣町界隈に進駐軍向けの遊郭が乱立し、市議会でも議論され風紀取締条例が制定されていた。
勝富や花園遊郭の話はよく知られているが、山縣町の話はあまり認識されていないように思う。
みぞぐちやバロンでその辺の話はよく聞いているが、知らない市民は多いのではないか。 pic.twitter.com/glWLeCADIA— Death worker (@death_worker) February 12, 2017