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ハルピン街(青線)
※1930年(昭和5年)発行の「全国遊郭案内」より
※戦後の青線のため記載なし
ハルピン街(青線)の地図
※ハルピン街(青線)の位置が判然としません。地図のマーカーは、一応「問屋町」のハルピン街に打っています。「大宝町」にもハルピン街があったとの情報もあります。
岐阜県岐阜市問屋町
ハルピン街(青線)関連情報
荻久保嘉章、根岸秀行 編 『岐阜アパレル産地の形成』(2003年)
岐阜駅北口前のハルピン街の中にあった「ハルピンホテル」についての当時の住民の証言が記されています。
「ホテルとは名前だけで、実際は『木賃宿』ですよ」
「そこに泊まっていたのは『パンパン』ばかりでした。私の店の裏が共同トイレになっておりまして、そこに外人の赤ん坊が産み落とされていたりしたこともありました。彼女たちは、そういった人たちばかりを相手にしていたので、そんな子供が産み落とされた。聞いてみたら、『どうやら、おなかの大きな娘がひとりいたので間違いない』といわれたが、その娘はどこかへ行ってまった。その赤ん坊は便所に落とされたわけだから、死んでしまった。現在だったら大事件になるところですが、当時はあまり騒ぎませんでした。誰もが自分のことで手一杯でした。」
http://www.seibundoh.co.jp/pub/search/000704.html
『産業観光 岐阜市と其の近郊』(1953年)
金津園 ショート300~500円、泊まり2000円、設備の割には格安
国際街 ショート300~500円、泊まり1000~2000円、安バラックだが素人からの転向組多い
ハルピン街 泊まり600~700円、小規模
青線区域(駅前、金公園付近) ショート300円、泊まり1000円以下
※ハルピン街(青線)がどの辺りだったのか判然としません。ハルピン街は「大宝町」「問屋町」の二つに分かれたとの情報もあります。大宝町のほうにあったのかもしれません。以下に関連情報を記載します。
「ふるさと岐阜の歴史をさぐる」No.40
「アパレルの町・岐阜」の誕生と歩み
抜粋
岐阜市の再三にわたる立ち退き請求に、ハルピン街内部にもようやく立ち退いても良いという機運が出てきて、23年7月立退既成同盟が結成されました。ハルピン街移転先の敷地問題等で二転三転もありました。しかし昭和25年7月になってようやく、「7月20日から六日間の間に、岐阜駅前ハルピン街147世帯全部が真砂町12、13丁目西の大宝町に移転完了」と決定。4年越しの難問題もやっと落ち着き、懸案の岐阜駅ーハルピン街解体直後の岐阜駅前ー 前広場の拡張工事も行われることになりました。
大宝町へ移ったハルピン街は、呉服通り(現・日ノ本町)と西問屋町の二地区に分かれました。そして25年7月25日、西問屋町65店は「西問屋町繊維街」を結成しました。それに対し、「大宝町へ移転したものの、商売には不向きだ。やはり岐阜駅へ、より近い地点へ」というグループがありました。
https://gifurekisi.web.fc2.com/rekisi/no40.htm
ハルピン街(青線)関連ツイート
青線についても
岐阜市花園町の国際園28軒
岐阜市東中町の手力園18軒
岐阜市真砂町のハルピン街24軒
岐阜市神田町の共栄街17軒
関市美園町の観音新地5軒
羽島市竹鼻町の共楽園7軒
稲葉郡那珂町(各務原市那珂)の西野町5軒— はにわ人魚 (@v8oto8v) September 10, 2019