松嶺町新町遊廓
※1930年(昭和5年)発行の「全国遊郭案内」より
松嶺町新町遊廓
松嶺町新町遊廓は山形縣飽海郡松嶺町字新町にあつて、鐵道は陸羽西線の砂越驛で下車して東方へ約二十七町位の處にある。驛から乗合自動車の便があつて、後藤自動車部に申込めば直ちに直行する。賃金約四十銭である。
四五年前迄は二三軒あつたのであるが、不景気の爲めに休業して、目下は唯一軒「藤本家」があるのみだ。娼妓約五人で全部居稼ぎ制である。店は陰店制で、通し花制ではなく、又時間制でもない。東京式の過し制である。御定りは本部屋廻し部屋の區別なく、酒肴附は二圓八十錢で、菓子と御茶附なら二圓四十錢、尚何にも附かずなら一圓八十錢である。二枚鑑札は居ない。附近の名勝は總光寺、松嶺町公園、三十三間堂等あつて相當名有である。
民謡「御出くなんせ我が松嶺へ、花も實もあり心もある」
松嶺町新町遊廓の地図
※松嶺町新町遊廓の情報が全くありません。地図のマーカーは「旧松嶺町新町」に一応打っておきます。確証はありません。
山形県酒田市新町
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