角館遊廓
※1930年（昭和5年）発行の「全国遊郭案内」より
角館町遊廓
角館町遊廓は秋田縣角館町字西勝楽町にあつて、奥羽線大曲驛で生保内線に乗換へ、角館驛で下車する。驛から西部へ約十丁、乗合自動車なら十錢、車賃三十錢。
舊藩時代には、秋田との交通は御物川、玉川の兩水運を利用して居たので、角館は可成重要な地歩を占めて居た。從って當時の町は非常に殷賑を極めたものである。遊廓は重に是等旅人、及船頭相手であつた。外海の土崎港に大船のつく期節には、此の地から遙々と茲迄遠征したものださうだ。御定りは三圓、四圓とあり、本部屋は一圓増しで、又場合に依つては、藝妓の變りに娼妓が役を勤める事がある。之は是の地の風変りな點で、獨立した藝妓屋と言ふものはなく、大概妓樓に藝者も抱へられて居るからだ。遊興制度は廻し制もあり、時間制もあって客の任意である。美人が多いので評判寫眞制でもなく、又陰店制ともつかぬので、ともすると意外の散財をさせられる事もあるから、此の點は宜しく心得置くべしである。
藝妓は王代一時間一圓五十錢で、其の後一時間を増す毎に一圓、半玉は二時間一圓五十錢祝儀は一圓乃至二圓と云ふ處。
特有の民謡「仙北おばこ」がある。重なる樓名、竹屋、常盤屋、松屋本支店、梅屋等。
角館遊廓の地図
秋田県仙北市角館町西勝楽町
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角館・西勝楽町遊廓「旧常盤家」現在は居酒屋にリノベーションされ気軽に飲食できる。昭和4年の『全國花街めぐり』にはこの妓楼の抱え芸妓・節子さんが佐竹北家当主・佐竹敬二郎男爵に落籍されたエピソードを「花街ロマンス」として記している。#秋田県の遊廓跡を歩く pic.twitter.com/MIL3z0wlhj
— 小松和彦（小松クラフトスペース） (@Komatsucraft) February 28, 2017
武家屋敷街で名高い角館の旧遊里エリア。
『赤線跡を歩く3』で紹介されている、外町エリアの西勝楽町で、料亭が何軒か見られる。
『赤跡3』では”遊廓”としているが、花街の要素が強いかったのだろう（または芸娼両立か）。 pic.twitter.com/1wHiHZHAU9— 佐々張ケン太 (@sasabarikenta) February 21, 2023
みなさま、秋田県角館に訪れた際はぜひぜひ居酒屋『なるほど』さんに行ってみてね。ご飯もお酒も美味しいし、お店の方がとてもフレンドリーで、地元のお客さんいっぱいで、すっごく楽しいひと時を過ごせます。秋田に来てよかったなぁって思えるよ☺️大正時は遊郭だったそうですhttps://t.co/wJoAh27oEm pic.twitter.com/nk0aSPcYes
— 紫乃物 (@shino3308) September 9, 2020
